組織

ODVAについて 

1995年設立のODVAは、世界をリードするオートメーション関連企業を会員企業とした国際的な業界団体です。ODVAの使命は、産業オートメーションにおけるオープンで相互運用可能な情報通信技術の発展を図ることです。特にODVAは、メディアに依存しないネットワーク・プロトコルであるCommon Industrial Protocol(CIP)とその実装ネットワークのEtherNet/IP・DeviceNet・CompoNet・ControlNetが中核技術として知られ、会員企業が共通して大きな関心を寄せています。将来にわたって、生産システムの相互運用性と他のシステムとの統合性を保証するため、商用オフ・ザ・シェルフ製品と標準のままのインターネットおよびEthernet技術を可能な限り採用することをODVAは基本方針としています。この基本方針を体現しているのが、世界的な産業用Ethernetネットワークで首位に立つEtherNet/IPです。

組織の法的位置づけ

ODVAは、会員企業によって構成される業界団体として規格策定を行っています。そのためODVAは、いかなる個人や団体からも独立しています。ODVA自らの判断で、特定の会員企業のための利益を求めるのではなく、会員に共通する利益の促進をはかっています。当組織は、米国商務省により501(c)6に区分される企業団体として認可されていますので、その法律の定めるところに従うものでもあります。企業には会員資格として、ODVAのテクノロジーを統合したハードウェア/ソフトウェアを製造しているか、またはその製造の計画を証明する十分な書類を提出すること、あるいはマルチベンダーシステム環境においてODVAテクノロジーを統合したハードウェア/ソフトウェア製品の実装・運用・サポートを強化する設計を行うことを義務付けています。

ODVA会員企業は互いに競合していますので、商取引や規格策定組織に関する独占禁止法に準拠した方法でODVAの活動が実行されるように保証する措置も講じています。こうしたODVAの法的枠組みが実現可能なのは、規格策定が産業全体に利益をもたらす競争促進活動であると世界中の行政機関が認めているからです。そこでODVAでは、会員の協力によって生まれた知的財産であっても競争力が保たれるよう、ベンダ非依存のオープンかつ応用性に富んだ技術仕様を作成すると同時に、会員の正当な知的財産権を認め、これを保護するように努めています。