ControlNet®

ControlNet®は、リアルタイム性が極めて重要なI/Oやピア・ツー・ピアによるインターロックといった、時間確定的な高速通信を実現するためのツールを提供します。このControlNetでは、トランクライン/ドロップライン型、スター型、ツリー型などのトポロジを選択できます。また、本質安全ハードウェアが求められるアプリケーションに対応できるオプションもあります。そのほか冗長化ネットワーク通信も利用可能です。 

すべてのCIPネットワークと同様にControlNetは、上位層においてCommon Industrial Protocol(CIP™)を活用します。CIPネットワークは、開放型システム間相互接続(OSI)参照モデルに従っています。このOSI参照モデルは、物理層・データリンク層・ネットワーク層・トランスポート層・セッション層・プレゼンテーション層・アプリケーション層の7層からなるネットワーク・プロトコルを実装するためのフレームワークを規定しています。同モデルに従うネットワークは、物理的な実装からアプリケーションやユーザーインターフェイスにまで対応したネットワーク機能の完全なスイートが明確に規定されています。 

ControlNet Technology Overview Series
『Technology Overview Series: ControlNet – CIP on CTDMA Technology』(Pub 200参照

特にCIPは、制御や安全性、セキュリティ、エネルギー、同期および運動、情報およびネットワーク管理など、様々な生産オートメーションのアプリケーションに対応した包括的なメッセージ/サービス・スイートを備えています。世界中の多数のベンダがサポートする完全に媒体独立なプロトコルであるCIPは、製造業の企業に対し、その社内全体を通じて統一された通信アーキテクチャを提供します。  

ドキュメント・ライブラリで公開している『Technology Overview Series: ControlNet(技術概要シリーズ:ControlNet)』をお読みいただくと、ControlNetの全体像がわかります。