コンフォーマンス・テスト

ODVA によって管理されるようなオープン仕様は、機器開発ベンダーに他のベンダーの製品と相互運用する製品を構築する機能を提供するだけでなく、ユーザーがマルチベンダー システムで相互運用する製品を選択できるようにします。ODVAの仕様書が、こうした製品に共通のネットワーク・インターフェイスを保証しているからです。複数のベンダーとの製品の相互運用性を実現するには、製品がこれらの仕様に準拠していることが不可欠となります複数のベンダーとの製品の相互運用性を実現するには、製品がこれらの仕様に準拠していることが不可欠となります

そこでODVAでは、以下のプロセスを通じてCIPネットワーク仕様に準拠した製品を監視しています:

  • それぞれのODVAテクノロジーに対応した製品を製造・販売しようとしている、あるいは製造・販売したという各ベンダにTerms of Usage Agreementへの署名を求めています。この契約書への署名によって、各ベンダはネットワーク技術仕様を遵守するとともに、ODVAテクノロジー使用ユーザーとしての一連の義務も果たすと同意したことになります。
  • ODVAテクノロジーを組み込んだぞれぞれの製品は、必ず第三者によるコンフォーマンス試験を受け、それをODVAが管理しています。ODVAのDeclaration of ConformityDOC(適合宣言書)を受け取ることで、ODVAの仕様書に準拠して開発した製品であることを産業界に対して保証できるようにしています

ODVAコンフォーマンス・テストのプロセスによって、機器開発ンダにも様々なメリットが生まれます。たとえば:

  • 効率の向上:ODVAのTest Service ProviderTSP(テストサービスプロバイダー)は認定されたテスト環境のもとで、多くの異なるベンダが様々なアプローチで開発した多様な製品を評価しているため、TSPのテスト担当エンジニアは、テスト結果に関する確かな見方を状況に応じてベンダにフィードバックする能力を持ち合わせています。しがたって開発者は、一人だけで取り組むのとは違って、より早く問題を解決できます。なにより、問題が無いとわかれば、いっそう迅速に製品を発売できるでしょう。
  • ノウハウ:ODVAのコンフォーマンス・テスト・ソフトウェアとテスト方法は、数千もの製品の適合性を判断してきた独自の経験に加え、ODVAが適合性を判断するための仕様を策定・監督している会員の経験と専門知識に基づいて、ODVAの技術スタッフが開発したものです。こうした会員とODVAスタッフが一体となった取組みが、テクノロジーや規格、コンフォーマンスに関するノウハウの重要な部分を構成しており、他には真似のできない体制となっています。
  • 客観性:ODVAとTSPは、どの会員企業とも、どのベンダとも独立に運営されています。そのため、コンフォーマンスに対するODVAの判定にバイアスが働くことはなく、評価対象の製品を提出したベンダによらず公平に管理されているという保証が得られます。
  • 秘匿性:ベンダのプライバシー保護のためテストの実施契約では、ODVAに対してベンダが他の当事者の参加を認めない限り、ODVAの専門スタッフとベンダ、テスト・サービスを実施するTSPの間で機密を保持します。製品に関する情報は、ODVAのPolicy Regarding Compliant Products(適合製品に関するポリシー)に従って全DOCを開示しているODVAのウェブサイトに掲載されて初めて一般に公開されます。
  • 高い品質にて製品を発売:多くの製品が最初のテストにて適合性を満足するわけではありません。この点に配慮して、適合評価プロセスは効率的に設計されています。このような徹底したテスト・プロセスを経ることによって、顧客のサイトに設置されても問題を引き起こす可能性の低い優れた製品に仕上がります。

ODVA CONFORMANT製品の全リストは適合および周辺製品から入手いただけます。

テスト・プロセスについてもっと詳しく知りたい、あるいはテストを申し込みたい場合は、テスト・サービスをご覧ください。